茄子炒り は、仙台の夏の食卓には必須
茄子入り( なすいり )って知ってる? 仙台でナスといえば、仙台名物・長なす漬け だとお思いだろうか。 確かにそうだ、長茄子漬けは、専門店もあり、仙台土産として駅でも売られている。それだけに宮城県民にはかなりポピュラーな一品だ。 実際、古くから多くの 宮城県民に手作り・年間を通して常備 され、来客時の お茶請け漬物などとしてまで 利用されることも多かった。 その材料である茄子は多くの家の家庭菜園でもたくさん作付され収穫されていた。 つまり、茄子は 夏の宮城県ではフル活用する食材 である。 *1 そして「 茄子炒り 」は、その 常備菜 のうちのひとつ。仙台味噌とのコラボレーション料理 というものなのだ。
物価高騰の折、先日ピーマンが、3日間連続で 98円( 4コ・税抜 )販売されており、これはと手を打って ピーマンの肉詰め にするつもりで買うことにしたのだが。 しかし家人はそのメニューを気分じゃないとして拒否。 ならばと、ちょっとお高いが茄子🍆を追加で買ってきて、茄子炒り にして、自分がう数日かけて食べる事にしたという訳だ。
" 茄子炒り " 、我が家のこだわりは、ピーマンの切り方
家人は、幼い頃からピーマンが嫌いではなく、幼稚園弁当に「 ジャコとの無限ピーマン 」などを入れることも許容して良く食べいていた。 今でも好物の 青椒肉絲 では、シャキシャキしてても平気で食す。
多分秘訣は、ピーマンの芯を全摘する事 だろうと思う。 いつぞやピーマンの嫌な苦味は、内側の白い部分から出ると言う話を聞いた事があって、それで全摘していたら、ピーマンを嫌がらなくなっていると言う淡い歴史...。
茄子の長さは4〜5センチの細切り。*2
冷たいフライパンで、茄子に胡麻油を塗す
切った茄子は、水に晒してアク抜きする人も多いが、鮮度も悪くないので、何もせず、そのままでフライパンに展開。
着火前に、大さじ2位の胡麻油を、茄子に満遍なくまぶしておいてから、フライパンに火を付ける。*3
あまりいじらないようにして、こんがり、いい感じの焦げ目を付けるようにする。*4
適宜、フタをして茄子に火をしっかり通す。
茄子にいい感じに火が通ったら、ピーマンを加えて強火にして、ピーマン表面を香ばしく*5
なるようにして。
てんさい糖 少々と( 上白糖の場合は甜菜糖より甘いので加減する )、好きな 味噌 適宜を添加して、全体的に火が入ったら...
完成。 何の難しいこともなく、簡単。 和風顆粒だしを気持ち加えても美味しい。 他のいろいろな味付けをする家庭もあると思うが、甘さ控えめの野菜の旨みをシンプルに感じるのが好みだ。
昔 *6 は、夏の冷蔵庫には常にコレが入っていた。冷えたままご飯に乗せて冷水を注ぎ、一味をふってかっ込む、昭和前期のひとたちと同じように食べるのが、夏休みの昼食の定番であった。*7
それこそ、夏の甲子園を見ながら、午前と午後の夏休みプール開放の合間に食べて、その後ちょっと昼寝するのがお気に入りだった。 ま、今は晩酌のアテだけど、完全に。
↑ この作り方は、茄子炒りあんかけ丼になってるかな。油麩 は、組み合わせたら旨いでしょう、しかし、気が利き過ぎていて気取ってる。常備菜にするときは入れないんだ。
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