凡食賛美

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透明餡に奥深き旨味で極細麺の食感も最高 | 五目焼きそば | 中国料理 祥発順( 仙台市・東一番町・文化横丁 )

五目焼きそば・仙台・東一番町

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五目やきそば 1,300円

 至極の餡。鶏ガラスープの奥から漂ってくる深い旨味、食後の暖気すら幸せが現れリフレインする。こうした 五目やきそば の逸品を味わえたことは記憶に深く刻まれ、まず大盛にしなかったことを後悔した。




五目焼きそば・仙台・東一番町

五目焼きそば・仙台・東一番町




この奥深い旨味の餡、暖気すら香りが旨くて嬉しくなる

 具材はエビ・ホタテ(ちゃんとヒモ付)・白菜・もやし・小松菜・ニンジン・木耳とオーソドックスだが、色合いのバランスも美しい。白菜の切り方も大柄ではなく、斜め薄切りの入った1.5×3cmで食べやすい。短冊になったニンジンの火の通りも完璧。麺は極細、しっかり縮れてこんがり、餡が絶妙に絡んで良い塩梅だ。




五目焼きそば・仙台・東一番町




 ランチ営業終わり間際に滑り込んだのが功奏したのか、ランチメニュー外の「 五目やきそば 」は、注文後まもなく供された。 *1  撮影を忘れぬようにしつつ箸を進めるのは至難の業。あっという間に食べ終えた。




五目焼きそば・仙台・東一番町

五目焼きそば・仙台・東一番町

白胡椒をサラリと振り、辣油を回しかけた。胡椒、遠慮しすぎた。しかも辣油、あまり映っていない...。




 当初久々、ランチの機会があったので【 泰陽楼 東一支店を訪れようと思っていた。同店には以前週2ぐらいで通っていたような思い出がある。 仕事中、どうしても昼食時間が取れず、14:00を過ぎてしまうと昼飯を食べられるところはこの辺にはどこにもない。15:00でも16:00でも街のみんなを受け容れてくれる「 町中華 」が、同店であった。*2  家人の卒業式後の昼食に、「 町中華デビュー 」と洒落込んだことがきっかけで、最近は本人もひとりで立ち寄ることがあるらしい。 私は「 五目やきそばと餃子 」を定番で頼んでいた。




五目焼きそば・仙台・東一番町 . 五目焼きそば・仙台・東一番町

さらなる味変可能な和辛子をボトルで添えてくれているのも嬉しい。




食べ終える頃絶妙に、「 ごゆっくりどうぞ 」とジャスミンを頂けた、これもまた飲食業の矜持が感じられてほのぼのする。




( 写真は全て、祥発順。)





 ランチ目当てに足を進めるうち、はて待てよ、そう言えばこちらの店にも良く通ったな。少しだけお高いので奮発出来る時や先輩の懐に宛てがある時に朝から予定して訪れていた気がする、懐かしい。よし折角だからとこちらに軌道修正することと相成った。 すでにランチ終了間際、少し重めのドアを開ける。 正面レジカウンターでなにやら確認している料理長らしきに「 いらっしゃいませお好きな席へどうぞ 」と促された。給仕のベテラン女性も同様で、着席した場所に水と箸を置いた。




祥発順・仙台一番町 祥発順・仙台一番町 祥発順・仙台一番町 祥発順・仙台一番町




 お目当てを告げるやいなや料理長は足早に厨房へ。客がすでに食事を終えた1組の男女しかいない時間のため、鍋を振る音も聞こえる。出てくる皿を想像して待つこと数分、撮影準備をする間もないほど素早い印象が残った。




 店内外は相変わらずの調度とレイアウト、なんだか変わらないものがあることに安心する。*3   気取り過ぎずフランクすぎない雰囲気。1946( 昭和21年 )創業 らしいとは知らなかった。洗練老舗中華 の店だ。




祥発順・仙台一番町 祥発順・仙台一番町 祥発順・仙台一番町




昭和の面影を色濃く残す東一番丁の脇小路・文化横丁

 南北を青葉通・南町通、東西を東二番丁・晩翠通に囲まれた一番町2丁目。一番町四丁目商店街から連なるアーケード・ストリート「 サンモール一番町 」から東に入った、2列でH型の小路が【 文化横丁 】だ。 ここに同店は存在している。 仙台には東北一大歓楽街【 国分町 】のほか、小規模で味のある飲み屋街がいくつかある。それらが【 仙台銀座青葉区中央) 】・【 仙台浅草青葉区北仙台) 】・【 文化横丁 】・【 壱弐参横丁( いろはよこちょう ) 】なのである。




文化横丁・仙台

文化横丁・仙台

文化横丁の北側、サンモール一番町。地元高級デパート・藤崎と、マクドナルドがランドマーク。




 文化横丁は、1924(大正13)年に誕生、その南隣地域に同じく2列走る市場が前身 の 壱弐参横丁 は、1946(昭和21)年に誕生。奇しくも壱弐参横丁は、同店・祥発順 と同学年である。平成令和になって、東北大学片平キャンパスから学生が遠のく( 機能移転等諸事情 による)ものの、昭和の風情を感じに 横丁回帰 志向の若者が通い詰めているそうだ。当日は20〜30代男性の観光客ら数組が両方の通りを物色し、気に入った店に入って行った。




壱弐参横丁( いろはよこちょう ) 壱弐参横丁( いろはよこちょう ) 壱弐参横丁( いろはよこちょう )
壱弐参横丁( いろはよこちょう ) 壱弐参横丁( いろはよこちょう ) 壱弐参横丁( いろはよこちょう )

上段・中段 : 壱弍参横丁。 最下段 : 信州蕎麦・戸隠 にも良く行って *4  カレー蕎麦 食べてた。この店は、おろし蕎麦 が名物だよね。みんなランチ時にはオーダーしてるから。




文化横丁・仙台 文化横丁・仙台 文化横丁・仙台

文化横丁は、こっち。 下段 : センターは、三林精肉店。あの頃はランチもやってて、サイコロステーキ(ネギ塩味)が旨かった。またランチやってくれないかなあ。 下段右 : 餃子の有名店・八仙、なかなかタイミングが合わなくて食べられてない。当時これほどタイミングがズレちゃっているのは、縁がないのかと思ったりしていた。




ランチメニュー一例 ラーメン 700円、もやしそば 800円、チャーハン・スープ付 890円、
中華飯・スープ付 990円、広東麺 990円、ワンタンメン 990円、
五目そば 1,100円、天津飯 1,100円、天津麺 1,100円、海老そば 1,600円、
鳥唐揚げランチ・酢豚ランチ 各990円 ( スープ・サラダ・ライス・搾菜付)    




祥発順のランチメニュー・仙台一番町 . 祥発順のランチメニュー・仙台一番町 . 祥発順のランチメニュー・仙台一番町







〈 中国料理 祥発順( しょうはつじゅん )_ ホットペッパーグルメ 〉
仙台市青葉区一番町2-4-18 文化横丁




お題「〇〇が実は大好きです!」

お題「わたしの癒やし」

お題「 ささやかな幸せ」




***




*1:昼専用品書きに、「 お時間をいただきますが通常メニューも注文可。五目やきそば・八宝菜ランチ 」などと書いてあった。

*2:松屋 」はあったのだが、当時はセンターキッチンから来たレトルトを温めるだけのジャンク的な先入観があって滅多に利用しなかった。

*3:中華料理の店は最近は厨房フロア共にカタコトの現地人に取って代わられているところが多いしね。

*4:文化横丁の向いの路地に立地。