凡食賛美

食べたりつくったりした記録など。

銀杏を薫りながら都会の只中にある蕎麦をたらふく | 手打ち蕎麦 山がた( 仙台・本町 )

錦町公園・仙台レジャーセンター跡地・NHK仙台放送局西隣

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ざる大盛 + おかわりざる大盛 1,480円

 

 天高く馬肥ゆる秋、新蕎麦の出まわる季節であるが、都会には回ってこない的な、まだまだ地産地消っぽい場所にある店でしか味わえないことが多い。




 そうだ、この前蕎麦屋で蕎麦を食べたのは盆前、灼熱の中だった。外回り(取材・打ち合わせ)の後の昼食。と言うことは、そろそろ何処かまた開拓したくなる時期だと、意気高揚させて出掛ける。

 


愛宕上杉通から本町の同店へ向かう

 仙台駅から程近く有名な「 銀杏坂 」は、地元FMラジオ局・Date-FM の前の通りだ。この坂の通りは 愛宕上杉通 と言い、錦町公園にも西接する。上杉 の地名は元々は上杉山という小高い丘( 上杉山中学校裏手辺り? )に由来があり、伊達政宗が整備させた「 四谷用水」のひとつの水路名として引用されることでこの地域に浸透したと聞く。




冒頭写真は、目的地裏手に立地する「 錦町公園 」の南景





 その坂の名の通り、愛宕上杉通はこの季節、銀杏で溢れかえる。





 少し前までは早朝、銀杏( ぎんなん )狩り の散歩をする人が多かったらしいのだが、最近は落ちてるものでも市の所有物だと言うことで、収集する人が減った。( 中央分離帯まで行ったりして危ない人たちも多いから全面禁止になったのとか推定? ) 毎年豊作な銀杏を児童生徒らが登校下校で容赦なく踏み付けるのでこの地域の家庭の玄関は凄まじい匂いになってるだろうとのこと、まずまちがいない。




道路に面した住宅の隅では密かに銀杏が掃き集められ熟すのを待ってるのも、見かけたりみかけなかったり





 これ、仙台市銀杏隊 とか、市でボランティアを組織して、収穫して希望者に分配したら喜ばれるだろうけど。







毎日ほのかな行列が絶えない老舗パン屋の石井屋

 昭和時代から人気店で、当時はものすごい小さい(地元に愛される)店。今は駐車場がいつも満杯、あちこちからお客さんが来て行列を作っている。味も、商品ラインナップも、昔と変わらない美味しさだ。

仙台・上杉の老舗人気ベーカリー・石井屋




 昭和3年創業! 店の中に小さな行列が見えるが回転率は悪くなさそうだ。 何を選ぼうか、いやこらこらパンでおなかを膨らしてる場合ではない、先を急ごう。




あれ、なんだか騒がしい現場に遭遇、対応してる方々お疲れ様です。




 岸田政権になってからなのか、経済社会的非常時という意識がなくなったからかなのか、また日銀政策が変わって物価が上がったからなのか。 政治団体の動きが活発なのは悪いことではないと思うのだが、騒がしいのはやっぱりどうかと思ってしまう。




 つまり昭和前半の残像、だからの違和感か。




リアルとネット、このプロモーションの上手いケースが、これからは・・・って、真面目か! やめよう。




錦町公園は市内中心部にあって地域の憩いの場でありつつ、様々な大きなイベントが開催される場所。昭和時代には 仙台市レジャーセンター があった。





錦町公園・ホテル仙台プラザ跡地のNHK仙台放送局

 錦町公園に東接して 新しい NHK仙台放送局 が立地している。局が建設される前は、歴史的東北初のシテイホテル・名門「 ホテル仙台プラザ 」があった。東日本大震災 では、錦町公園に避難している子どもたちなどを招き入れたが、当初予定していたより早い 2011年3月13日 に営業を終了。 大きなホールで豪勢に開催するクローズドイベントが少なくなっていった"時代"と、海外勢進出の波に押し流されていつの間にか閉館していた印象を持っていた。震災時そんなことがあったのか。仙台のひとつの伝統がそうして儚く消えて行ったのだな。







 こんなところに神社が⛩️。




 錦町公園自体、青葉城仙台城 )の 鬼門 だとは。なんだか意外、実は大昔ここはお寺のメッカではないか。




 錦町公園をぐるっと南回りしたような遠回りルートで目的地に到着。愛宕上杉通はこの店に初めて来る客にとっては完全に 裏通り だな。県庁近辺から 東二番丁通り に出て東に折れた方が良かったかもしれない。それと、駐車場はないのでみんな周辺のコインパーキングに駐める。







映画・半落ち・ラストシーンの場所・県庁南側の並木

ちなみにこれは目的地、同店の北側地域にある並木、 「 映画・半落ち 」のラストシーンの場所だ。すごくストーリーに合っていて映画を引き立てていた記憶がある( 宮城県庁南 )





 この並木、ググると上段で「 銀杏並木 」とか示してくるが実際はおそらく否だ。針葉樹・メタセコイア か何かだ、確か、たぶん。( 右側にちょっと銀杏もあるけれども。)




都会的に美麗な二八蕎麦を所望 ( ざる+おかわりざる 双方大盛 )

二八そば・手打ち蕎麦山がた 一枚目




二八そば・手打ち蕎麦山がた




辛汁・手打ち蕎麦山がた




蕎麦の薬味・手打ち蕎麦山がた




二八そば・手打ち蕎麦山がた 二枚目




蕎麦湯・手打ち蕎麦山がた




蕎麦湯・手打ち蕎麦山がた 蕎麦湯のお供は一味でなく七味だったが、たっぷりと。




手打ち蕎麦山がた





 誰にでも好まれるちょうどいい太さの二八蕎麦、都会的で立地・客層に合っている気がする。オペレーションも都会の昼食需要をどう捌くのか重要視して茹で上げ・セッティング・フロア対応を研ぎ澄まそうとしているのが分かる。




 HPには一応十割もそのうち打とうかとか書いてあるし、蕎麦粉を仕入れる師匠のところでは田舎蕎麦の粉も用意されているようだから、打たれるようになるのも楽しみだ。この日は、美麗というべきざる大盛と、おかわりざる大盛を満喫した。




 旨い蕎麦はいくらでも食べられる気がする。








手打ちそば 山がた
仙台市青葉区本町2丁目17-3 花泉ビル1F


お題「 ささやかな幸せ」

お題「大食いに挑戦するなら何で挑戦する?」




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