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なんとも艶々で豊満な五目焼きそば | 中華美点菜・彩華( 仙台・国分町 : 稲荷小路 )

五目焼きそば・仙台・稲荷小路・国分町

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五目焼きそば 990円

 小・中学生の夏休みが始まってわずか数日という平日、蝉時雨。定禅寺通りはその大きな樹体で葉を豊かに茂らせるケヤキたちによって焼けるような日差しを遮ることが出来ても、溶けるような暑さは全く変わらない、汗が後から後から滲んでくる。




 メディアテークに来ていた。昼食は何にしようかと数日前から思案し、色々検索しつつ、昔から昼晩よく行ってた「 成龍萬寿山 本店 」やら、なんやらも候補に挙げつつ、初めてのこの店を選んでみた。




仙台メディアテークケヤキの葉が落ち切って高く澄んだ空に映る秋景)




五目焼きそば一択!

 当初からお目当ては「 五目焼きそば 」と決め込んでいた。白菜と塩味、ごんがり焼かれた中華麺のハーモニーに随分と恋焦がれて、碁盤の目の街・仙台で、東西に延びる定禅寺通りから、東北最大の歓楽街・ 国分町 の サイドロードともいうべき 稲荷小路 へと南下したのだった。




五目焼きそば・仙台・国分町・稲荷小路




 ちなみに稲荷小路・同店近所は、仙台でも老舗有名店の「 おでん三吉*1 」や、牛タン焼き元祖の店「 味 太助*2 」がある地域である。*3




 入って最初の交差点の右角に同店はある。夜の街にあってこの辺は昼間は大いに閑散としているので、開店している気配は遠目には感じにくい。近寄って意を決し全体的に白色の店構えの右手にある階段をのぼると、なんだ店内はほぼ満席。店外とは全く逆の様相だった。




五目焼きそば・仙台・国分町・稲荷小路




 コロナが第5類感染症に移行しても尚、飛沫が飛び交う場所柄であるので常連客から感染者が出たとか、後々トラウマになられるのもいやな飲食店だ、ガードは硬い。 ぐるなび(彩華) の店内写真の様子は想像どおり衝立のない頃のもので、当日もまだ4人掛けのテーブル各々は個室のように仕切られていた。他の客がどんなものを味わっているのかちっとも垣間見れない。




 左手一番奥の、丸テーブル席に案内された。4人掛けのテーブルは全て埋まってるけど、一人客を裁く6人掛けの丸テーブルは空いているらしい。すでに、毎日来ているようなクラブの40代ママ的常連客と、70〜80代・歳の割に量を食べるグルメなブルジョア老女のおひとりさまの、二人が食を進めていた。




 ああ、外は暑かった、店の空調は快適だ。お目当ての 五目焼きそば をオーダーしてしばし待つ。供されたのは、おそらく8オンスタンブラーのジャスミンティー。 いや、水分は取っていたけど、料理のお供として一杯だけと言うのは、足りなすぎる。料理がくる前に整えるための一杯、料理とともに味わう数杯、食べ終わった後の一杯、それと料理を食べてる最中に中和できる真水を一杯、というのを申し訳ないが都度都度所望することとなったが、快く引き受けてくれた。サービスについてはさすが、そりゃ、ホスピタリティの専門家・クラブのママも毎日のように来ているのも分かる。




五目焼きそば・仙台・国分町・稲荷小路




 さて、お目当てが供されると、写真を撮ることも忘れてしまうぐらいに食べ進めたくなってしまった。塩味餡が艶々、豊満なめらかでとてもいい。白菜も適度な大きさでシャキシャキ、キクラゲの量もいいアクセントになっている。




五目焼きそば・仙台・国分町・稲荷小路




五目あんかけ焼きそば・仙台・国分町・稲荷小路




やっぱり、辣油。

 隣で食事を済ます間際の老女に、「 そのラー油、いいですか? 」と聞いた。 調味料セットを丸テーブルが回る共有エリアに置かず、自分の傍らにキープしているようなので、そう申し上げたのだか、ものすごい変な顔をされたので困惑した。店の人に別の物を用意してもらおうかな...。




五目焼きそば・仙台・国分町・稲荷小路




 しばらく思案した。 向いに座る常連のママ風の女性は日替わり定食の様なおそらくメニューに無かったかもしれない店特製のものを食べていて、調味料を使う味変には全く興味がない模様。下々の者どもと私は違うのだよ、と思っていないだろうけど体現してしまっている感じ。




 しょうがないなぁ、我慢しようかな? うーん、自分の完食までこだわりのある人なのかな? どうしようか? もういろいろと考えていると、突然彼女が話しかけて来た。



 「 ごめんなさい、( ラー油じゃなくて )LINEって聞こえてしまったの。私いま、LINEしてたから、どうしてそんな見てるのかなと思ったんだけど、( 距離的に )そんな訳ないですもんね、ごめんなさい汗 」



とのこと。




 ふーっ、自意識がちょっと違う人なんだ、ま、いんですけどね。ちなみに彼女は、その齢で驚きなんですが、五目焼きそば餃子 をペロリと平らげていた。自分だってその勢いだったんだけど、時間もそんなにないし、糖質のバランスを考えたり、また、いろいろ午後にまで影響しそうだからやめておいたのに。笑







他メニュー一例 季節の料理・秋の茸チャーハン 880円、牛細切り肉焼きそば 1,035円、
エビ焼きそば 1,100円、仙台発祥・麻婆焼きそば 970円、
中華飯 990円、五目チャーハン 890円、
蟹チャーハン蟹爪添え 1,100円、
野菜粥 935円、坦々麺 950円、広東湯麺 990円、
五目そば 990円、ワンタン 770円、
仙台発祥名物・冷やし中華クラゲ入り 1,540円








中華美点菜 彩華
住所 仙台市青葉区国分町2丁目15-1




お題「 ささやかな幸せ」

お題「わたしの癒やし」

お題「〇〇が実は大好きです!」




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*1:創業・昭和24年

*2:創業・昭和23年

*3:同店の創業は大正14年であるらしい